2009年1月

心〜cocoro では、毎月テーマを決め、
新しい着物の表現などを研究いたしております。

スタンダードなスタイルのみならず、
”新しい時代の着物
”をテーマに、
日々邁進致しております。

テーマ : 現代モードと古典着物のコラボレーション

一月のテーマである”現代モードと古典着物のコラボレーション”は、一枚のブラウスから発想致しました。
襟元のレースをタートル風に首に巻きつけ、衿抜きの部分は、シースルーの美しさを表現するため、大きく、
レースは薄く、素肌が透けているのがポイントです。

裾線は、短く、ブーツが見えるよう折り返し、アシンメトリックに。
帯はダラリとレースを巻きつけながらも、帯自体の美しさも大切に大きく見せています。

今回は、裾線のアシンメトリックのとり方に苦労致しましたが、黒の洋服と、ブーツとの組み合わせで、
可愛らしい中にも、力強い作品になっていると思います。

2009年2月

テーマ : 魂のニットとのコラボレーション

2月のテーマの”魂のニット”とのコラボレーションは、ニットの力強さを大切に、その魂を上へ持ち上げていくパワーを、
時代物の男物の帯(祖父の形見)を用いて表現しています。


中振袖の着こなしは、襟を立てて、えり抜き無しで黒のタートルニットに合わせています。

本来ならば、外に巻くはずの袋帯は、あえて胴に直接巻き、足元からチラッとのぞくように・・・
花嫁のようなお引きずりをイメージし、足元にボリュームを・・・

正絹ではありませんので、裾や帯が床につくことも問題ありません。
歩く場合は、裾を持ちながら、しっとりと・・・

テーマ : 時代物留袖、ミセス礼装着の男性的着装

2009年3月

3月のテーマである、”時代物留袖の男性的着装”では、本来は、ミセスの礼装着として、結婚式などで着られている留袖を、
あえて男性的に装い、淑やかな女性の内に秘められた強さを表現しています。

まず、補整の段階で、通常よりやや多めに、しっかりとしたボディーラインを作り、着物の共布で半襟を作ります。
時代物ならではの、比翼仕立てになっていない衿の部分を外側に折り返し、アジのある朱色の襟元に、ウエストではなく、
腰のラインで男物の帯。

その上から幾重にも重ねられた帯締めで女性らしさとアクセントを・・・

男らしい中にも、女性的な着こなしを含んだ、新しい装いです。

2009年4月

テーマ : sakura

4月のテーマである、”sakura"。
淡いピンクとクリーム色のパニエを足元にあしらい、桜の花の持つふんわり感を演出しています。
あえて着物の特徴である直線のラインを崩し、ドレス的着こなしに挑戦してみました。

胸元の補整は、半襟を幾重にも重ね、厚みが出るため省略し、胸元はあけぎみに、襟元を強調。その流れで、帯に視線を持っていきます。
裾線は短く、ふんわり感を大切に。
おはしょりは無く、帯の下線から湧き出るようにパニエを強調。
中央で軽く折り返したお着物には、花装飾のような帯あしらいを。
最後に、色のバランスを考え、スカーフとお花を添えて完成です。

2009年5月

テーマ : 着物に秘められた妖艶な世界の表現

5月のテーマである”着物に秘められた妖艶な世界の表現”は、着物の中にある色っぽい世界を表現してみました。
肌の露出は全く無く、通常のお着物の着装と同じですが、着物一枚を剥がした長襦袢を露出する事により、何ともいえない色香が漂います。

まず、補正を全くしない状態で、肌着の上に長襦袢を着装し、半幅帯を右腰元で軽く結びます。
旅館の浴衣などを、湯上りに簡単に羽織ったような雰囲気で。
お着物は、裾線は通常通り、腰紐できちんと結び、上に羽織った部分をダラリと脱ぎ捨て、そのまま下に垂らします。
ハラハラと散っていく花のように、腰の帯が解けた瞬間、全てが崩れるように落ちてしまうような雰囲気です。

最後に、帯締め、髪飾りをアクセントに、レースのストールを肩にあしらいます。

普段は絶対に多くを露出する事の無い長襦袢が、補整無しの凹凸のある美しい女性の体を魅力的に表現しています。

2009年6月

テーマ : 帯の二本使いで、華やかさを演出

6月のテーマである”帯の2本使いで華やかさを演出”は、通常では、タブーとされている帯の2本使いをすることにより、
新しい帯演出の可能性をテーマに、華やかに仕上げてみました。

まず、長襦袢、着物の着装につきましては、通常通り美しく補正をしながら仕上げてゆきます。

帯結びの段階になりましたら、通常胴回りに二巻きする袋帯を一巻きの段階で、後ろで結び、垂先の長さを多く残します。

たっぷりと長さの有る袋帯に、半幅帯でアクセントを加え、上手に絡ませながら創作してゆきます。
通常では、考えられない新しい立体の世界を表現できます。

全身はあえてシンプルに、後ろは華やかに、コントランスをつけるのもポイントです。